私は無いに気づいた後は

ユーチューブ動画の活字版です。

私は神の奴隷です!

   

 下記文章と画像は、ユーチューブ動画制作のために書いた原稿と挿画です。保存のために、ここに残すものです。

 

私は神の奴隷です!

 私は無いに気づいた後は、をお送りする宮本昌俊です。今回が5回目の動画になります。このチャンネルは、いわゆるスピリチュアル系を題材にしていますが、全ては私個人の体験や考え方を根底にして硬軟織り交ぜて、私がこれまでに読んだスピリチュアル本などを取り上げながら、スピリチュアル的なものに関心がありながらも、「私は無い」をまだ体感しておらず「私が無い」に気づきたいと思っている人、また、既に「私は無い」に気づいてる人に対しても共感できる部分を共有できたらという思いで、たぶんほんの一握りの極々少数の人に対してメッセージをお届けできたらと思います。真実の存在である絶対と言える一つなるものたる私たち自身である創造主の導きにより、このチャンネルを見つけご覧になられる人に対して今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。

 では、本題に入らせていただきます。2015年頃だったと思いますが、ビジネス系の商材を扱っている人がネット内で言っていたことを聞きかじりしたうろ覚えな話しをこれからご紹介します。

 インドネシアのとある大富豪が毎朝目覚めた時に神に祈る言葉があるとのことです。それは、「私は神の奴隷です。何なりと私にご命じ下さい。」という言葉だそうです。その話しをしていた人は大成功を収めた大富豪であっても毎朝神に祈りを捧げている敬虔な姿勢にいたく感心したと話しているのが印象に残ったことで今でもその事を覚えています。

 今その話しを思い返してみると、確かに、その大富豪の祈り方は正しいのです。なぜなら、「私」は神の設定通りにしか動くことが出来ない幻影だからです。

            

 まさに「私」は、操り人形かプログラム通りにしか動くことができないロボットでしかありません。人によっては、このことに気づいた当初は、絶望が生じるかもしれません。「私」は神の命じるままにしか動くことしか出来ない存在なのかと絶望にさいなまされるかもしれません。次に、「私」は、神の手からなんとかして逃れる方法がないものかと、もがくかもしれない。そう、よくある引き寄せの法則の本を読み漁って、幻想の「私」が望む人生を実現させようと、実行したところで叶うはずもない法則とやらに何とか希望をつなげようと儚い努力をするかもしれません。だけれども、あがらえばあがらうほど抵抗が生まれ、そこに苦が生じることにも、いずれ気づくことになります。そのうち、神の命じるままに動くしか道はないと諦め受け入れれば、そこに何の苦しみがあるだろうかと思うようになるのです。幻想の「私」には、人生に対する責任など一切ないと感じるからです。もとから「私」というものはどこにもないのですから、人生に責任を取らなければならない「私」などないのです。それなら、人生の全てを神に任せてしまえばいいではないかと思うようになります。そして、それは、なんと楽なことなのかと気づくのです。遅かれ早かれ、神の言うとおりにしか動くことができないというのなら、神のご意思通りに動こうと覚悟を決めることになるのです。「私」を含め全ての現象、全ての出来事は神が作ったものだからなのです。

 しかし、この大富豪のように毎朝眠りから覚めた時に同じように祈ったところで、お金持ちになれる訳ではけしてありません。人には、それぞれに神が定めた運命があるからです。だから、一生貧乏で生きることになるかもしれません。肝に銘じなければならないことは、何もかも手放すことです。ここで悲観してしまうと、神のご意思に反することになり結局苦しむことになるのです。しょうがないね、と諦めるしかありません。

 たとえ、どんな運命だったとしても、神が思し召しになる運命に逆らわず、ただ、淡々と来る運命に従い生きることが奴隷としての務めであることに気づくことが人生の苦しみから脱却する唯一の方法なのです。

 ここで聖書のルカによる福音書9章の21節から25節をちょっとだけ読み上げさせていただきます。言っておきますが私はキリスト教徒でも何でもありません。

 イエスは彼らを戒め、この事をだれにも言うなと命じ、そして言われた。

 「人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちに捨てられ、また殺され、そして三日目によみがえる。」

 それから、みんなの者に言われた、「だれでもわたしについてきたいと思うなら、自分を捨て、日々自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのために自分の命を失う者は、それを救うであろう。」

            
 最後に、私がいわゆるスピリチュアルの世界に入るきっかけとなった本の一冊をご紹介します。二見文庫から出ている森田健さんという方が書かれた「運命好転の不思議現象99の謎」という本です。

 ロバート・モンローさんという方が開発した音響技術であるヘミシンクを使って人間の意識を探求しているアメリカにあるモンロー研究所に行って、著者自身がそこで実際に体外離脱をして輪廻転生領域であるフォーカス27や地球生命圏の出入り口であるフォーカス35に行った話しや六爻占術という占い法を教えてくれたトラさんとの出会い、中国の生まれ変わりの村などの面白い話しがてんこ盛りとなっています。森田さん独特のユーモアが溢れていて飽きることはありません。

 但し、森田さんは自己の経験からあの世があるという立場のようですので、気づく前の私ならいざ知らず、私は無いという直感的理解から、あの世は無いと断じることができる幻想の私の今の立場からすれば、あの世はあるという考えは、相いれない考えであることに間違いはありません。そうは言っても一つなるものたる絶対的視点から言えば全ては善しということになりますし、どんなことでも完璧でありどこにも間違いはないことになります。

 それでは今回は、ここまでとします。いずれまた、気が向いた時にその時が来たらお会いできるかもしれません。あなたである私に、そして私であるあなたに。その時が来るまで何とぞお元気でいて下さい。では、再開の時まで一時のさようならです。